住宅ローンが支払えなくなり「競売にかけられる前に任意売却したい。」などと思った経験はないでしょうか?任意売却を行う際には、不動産取引のさまざまな法律や専門知識が必要です。売却相談や実際の手続きでは、不動産会社を慎重に選ぶことが大切です。そこで今回は、任意売却の仕組みやトラブル、任意売却の相談先を選ぶポイントや注意点を解説します。任意売却悪徳業者 に注意しましょう。
任意売却の仕組みとは?
任意売却とは住宅ローンが残ったまま、契約者と債権者(金融機関)の合意により、一般の市場と同じように売却することです。
任意売却では、以下のメリットがあります。
- 市場価格で売却できる
- 持ち出し金が不要
- プライバシーが守られる
- 渉しだいで無理なく返済できる
わかりやすい任意売却はこちら
しかし、任意売却においては各種の手続きや交渉もあるため、専門知識が必要となります。
交渉しだいで売却価格や返済額なども変わってきます。
任意売却によるトラブルが増えている?
任意売却はメリットがある反面、悪徳業者によるトラブル報告が増えています。どのようなトラブルが多いのか解説します。
競売まで間に合わない
任意売却を希望していたものの、不動産会社の担当者による交渉力がないため、結局、任意売却ができずに競売にかけられてしまうケースです。
実績がなく、任意売却の知識が乏しい業者に気をつけましょう。
出来もしない生活資金の工面を装い任意売却を請け負い最終的に競売に持っていき落札する。
高額な引っ越し代の請求
任意売却した物件から引っ越し費用の控除が可能となる業者もあります。相場は10〜30万円程度ですが、中には依頼者に渡さない業者もいます。
手数料を騙し取る
仲介手数料や売買代金の差額を騙し取る詐欺業者には注意です。悪質なケースでは、不動産会社と連絡が取れないこともあります。
任意売却の相談先を選ぶポイント
任意売却の専門業者に相談する
実績が豊富な任意売却専門の不動産会社に相談することが大切です。同じ不動産会社でも任意売却を得意とする会社、不得意とする会社があります。
インターネットや口コミで複数の業者を検討しながら比較してみましょう。
法律の専門家で不動産に強い司法書士
司法書士は、不動産登記に関する書類作成や手続きの業務を中心とする法律の専門家です。
とはいえ、不動産に関する相談は可能ですが不動産売却の専門ではないので、より詳しく相談を希望するのであれば、任意売却専門の業者を選択します。
また、相談料が別途発生することもあります。
債務整理を専門とする弁護士
債務整理を中心に業務を行う弁護士であれば、任意売却のノウハウ、交渉などが期待できます。しかし、司法書士と同様に不動産売却の専門ではなく、相談料が別途発生することもあるので事前に確認しておきましょう。
任意売却の相談先に関する注意点
宅地建物取引業の免許を保有している
そもそも宅地建物取引業の免許がないと、不動産を売却することができません。
会社では、5人に1人が宅地建物取引士の登録者が必要となります。免許がなく、任意売却専門をうたっている業者には注意しましょう。
一般の不動産会社に依頼する
一般的な不動産会社は通常の物件販売や賃貸の仲介、管理業務が中心で任意売却に関する知識が乏しい可能性があります。
相談を受け付けてくれない場合や曖昧なアドバイスになることも否定できません。
経験や実績が豊富であるか
ホームページに具体的な実績が掲載されているかどうか、担当者の対応が親切・丁寧であるかもポイントとなります。具体的な実績がないにもかかわらず、任意売却専門をうたっている、担当者の対応が遅いなどがあれば注意が必要です。
まとめ
ここでは、任意売却の仕組みやトラブル、任意売却の相談先を選ぶポイントや注意点を解説しました。中には悪質な業者もあるので、しっかりリサーチした上で比較検討しましょう。任意売却がうまくいかなった場合は、住宅ローンの滞納による解決策として、任意整理などもあります。返済計画を話し合いながら無理なく返済できる可能性もあるので、そちらも検討してみてはいかがでしょうか?