私は広島市西区在住のGと言います。憧れのマイホームを購入してからわずか数年後に住宅ローンの滞納に悩む日々が待っているとは思いませんでした。
そんな我が家を救ってくれたのが「任意売却」です。任意売却をしてみて、助かった点をお話していきたいと思います。
住宅ローンが払えなくなった理由
高校の同級生だった夫と結婚したとき、住宅ローンの支払いは長く続くものなので、「できるだけ早く家を買って返済を早めに終わらせよう」と話し合いました。それが30歳のときです。
「どうせお金を払い続けるならマイホームに払った方がいい」という考えもあり、賃貸に支払った方が最終的に自分のものになるからという安易な考えも購入のきっかけでした。
夫は年齢的には平均程度の収入でしたが、私も正社員で働いていたので2人合わせれば生活に支障はありませんでした。結婚後すぐマイホーム購入の話になったので、お互いの貯金がそれほどあるわけでもなく、両方の実家から少しずつ援助してもらったのはとても感謝しています。
いずれ子どもが生まれたときのことも考え、マイホームの夢も広がり、頭金がそれほどなかったのに、欲張ったのが今となっては失敗だった気がします。
しかし、当時の私たち夫婦の生活設計では、もし子どもができても保育園に預けて職場復帰し、出産前と収入はそれほど変わらないと思っていました。
将来設計が変わってしまい 収入減 に…
マイホームを買って数年後に妊娠し、ギリギリまで働いて産休を取る予定にしました。安定期に入って無理をしたせいか、早産のリスクがあると言われてしまいました。ほどなくしてお腹の張りが頻繁になり、医師から自宅安静を言われるように。仕事には行けなくなりました。
しかし、自宅にいても完全な安静はできず、さらに状況は悪化し、出産までの2か月半もの間、入院することに。無事に出産はできましたが、長期間の入院で出産後は身体的にも精神的にも回復が追いつかず、職場復帰どころではありませんでした。そこで、仕事を辞める決断をしたのです。
案の定、私の収入がなくなったことで住宅ローンは厳しくなってしまいました。何年かは貯金を切り崩したりして住宅ローンに回していましたが、だんだん厳しい状況に。そこで、2歳になった娘を実家の母に預けてパートに出ることにしました。
ただ、もともと体の弱かった母には幼児の日々の世話は体力的にきつかったようで、そんな生活も何か月も続きませんでした。結果的にパートは数ヶ月で辞め、育児に専念することにしました。
そうこうしているうちに主人の会社の業績が悪化し人員整理の対象に。あまりいい条件とは言えませんでしたが、退職をすることになりました。その後、ますます住宅ローンの支払いが厳しくなり、ついには滞納直線に。住宅ローンのことばかり考えて苛立ちも増え、いっそのこと家を売ろうと夫婦で話し合いました。
住宅ローンがこれだけあっても売却できる?
滞納が続くと競売にかかると聞いていたので、なんとかそれは避けたい思いでいっぱいでした。競売にかかると人生が狂うほどのイメージがあったからです。
ただ、ひとつ気になったのが「こんなに住宅ローンが残っているのに売れるのか?」という点です。しかし、悩んでいるうちにも状況は悪くなるかもしれません。何か手はないものかとあれこれと情報収集をし、そして知ったのが任意売却専門の不動産会社の存在です。
実績の多い任意売却専門の不動産会社に依頼する方が不手際なく進むことを知りました。本当に早く解決したかったので、任意売却専門業者に相談しました。
一番助かったのはスムーズに解決できたこと
もともと立地や間取りが好条件だったことに加え、築年数が10年未満ということもあり、売却を進めてからほどなく買い手が見つかりました。任意売却をした後の残債についても、負担を軽く設定してもらうことができました。
任意売却後も賃貸に移り住むなどで住居費がかかるケースが多いかと思います。我が家の場合はとても幸運で、夫の実家の空いている部屋に住んでもいいと言ってもらうことができました。
マイホームを失ったことは悲しいですが、任意売却専門の不動産会社の人にスムーズに売却を進めてもらえたことが何よりも助かったことでした。
今は、夫の実家で売却後の生活も安定しています。娘もおじいちゃんおばあちゃんに遊んでもらえて、笑顔が増えたような気がします。
任意売却は早いほど成功につながると聞きました。滞納に悩んだときに、すぐにでも行動に移せて良かったと思っています。